口臭の原因の大半は口腔内にある!

自分の口臭を感じると、人と会話をするのも嫌になってしまいます。

口臭対策をする前に、まずは原因を知ることが大切です。
原因がわかればどんな対処法が合うかわかります。

この記事では口臭の原因について調査し、まとめていきたいと思います。

口臭の定義

口臭とは
「口か鼻から通して出てくる気体のうち、社会的容認限度を超える悪臭」
と定義されています。

次の項で、口臭の分類を紹介しますが、
大半の人の口臭の原因は生理的口臭(生きる上で生理的におこる口臭)か、
食べたものや趣向品による口臭なのではないかと思います。

生理的口臭は、「社会的限度を超える悪臭」であるかは個人差があります。

しかし、
「清潔感」が重要な社会生活では、
自分の生理的口臭のケアもしっかり行いたいですね。

口臭の分類を4つ紹介


口臭は大きくわけて4つに分類できます。

自分の口臭はどれに当てはまりそうか考えてみましょう。

生理的口臭

生理的口臭とは、生理現象であり、誰でもあるものです。

例えば、朝起きてすぐの口臭は誰でも強いものですが
これも生理的口臭に分類されます。

寝起きの口臭の原因は睡眠中に唾液の分泌が減少し、
口内の自浄作用が少なくなることです。

唾液分泌が減ると、口内の細菌が唾液で洗い流されず増えてしまいます。
その結果、細菌が生み出してしまうのが、

口臭の原因となる「揮発性硫黄化合物(VSC)」です。

厚生労働省のサイトにも、
口臭の原因の大部分(8割以上)はこの揮発性硫黄化合物(VSC)と記載があります。

唾液が減るのは朝だけではなく、
緊張状態の時、
おなかが減ったとき、
などもあてはまります。

そしてホルモンも口臭に影響します。
男女ともに思春期の時期は性ホルモンの影響で口臭が強くなり、
女性は日常的にホルモンバランスが変化する時期があるため
口臭が起こりやすいといわれています。

病的口臭

病的口臭の代表的な原因は、「虫歯、歯周病」です。

虫歯になると歯に穴があき、
穴に食物のカスがたまり腐敗して口臭になります。

歯茎が菌に感染して起こる歯周病は、
痛みがないので放置しやすく進行すると化膿して膿がたまり
ひどい口臭の原因になります。

虫歯も歯周病も進行するまえに治療することが重要です。

口内以外の口臭の原因になる病気は、
副鼻腔炎や咽頭炎、などの口の近くで炎症がおこると
口臭が発生することもあります。

また、呼吸器系や内臓の病気によっても口臭がおこることもあります。

ちなみに、
「胃が悪いから臭いが上がってくる」
といわれることがありますが、
胃の上部は噴門という器官で閉じているので、
胃の中の空気が呼気として排出されることはゲップくらいしかありません。

食べ物や嗜好品の口臭

食べ物が口臭に与える影響はすぐに考えつきますね。
口内に食べ物の成分が残るか、
腸で消化された食物の成分が血流にのり、
体に吸収され呼気(ガス)として排出されることもあります。

ニンニクやネギ類など匂いが強い食べ物を食べれば、口臭が発生します。

嗜好品の口臭はタバコやお酒などのあとの口臭のことです。

心理的口臭

心理的口臭は「口臭がある」と思い込むことです。

過去になんらかのトラウマがあり、
口臭を過度に気にしすぎてしまう状態になる方もいます。

ストレスが原因で、本当に口臭が発生する場合もありますので、
「多少の口臭は誰しもがあるもの」と思い、
過度に気にしすぎないようにすることも大切です。

口臭の原因となるガス

さて、口臭の原因の大部分は口内にあることがわかりました。

口臭の原因は口内細菌が発生させる「揮発性硫黄化合物(VSC)」
このVSCはガス(気体)ですが、
このガスにも種類があり臭いにも特徴があります。

ガスの種類①「硫化水素

生理的口臭の原因となるもので、
歯の磨き残しなど清掃不良で溜まってしまった汚れで発生します。
硫化水素は卵が腐ったような匂いといわれています。

ガスの種類②「メチルメルカプタン」

硫化水素より臭いが強いと言われていて、
原因は歯周病が多いそうです。
野菜、特に玉ねぎが腐ったような強い臭いを感じさせます。

ガスの種類③「ジメチルサルファイド」

内臓系からくる口臭の原因といわれています。
肝臓疾患などの全身疾患がある場合に発生することがあるそうです。
臭いは生ごみのようないろいろなものが混じった腐敗臭とされています。

揮発性硫黄化合物は、
自分の嗅覚を麻痺させるため自分自身の口臭には気づきにくいです。

口臭の対策を考える

嫌気性菌

口内細菌である「嫌気性菌」は空気が嫌いな性質なので
清掃しにくい場所にいるのが大好きです。

例えば、
・歯と歯の間や、
・歯と歯茎の間の隙間、
・舌の細胞の隙間
などです。

この嫌気性菌の性質を理解して、
毎日の口腔内ケアをすることが重要です。

毎日の口臭ケア方法

磨き残しを少なく

歯磨きが正しく出来ている自信がある方は
どれくらいいるでしょうか?
適当に磨いていませんか?

歯の表面しか磨かないなど
歯磨きには人それぞれの癖があります。

定期的な歯科検診で口内を清掃してもらい、
磨き残しが気になる部分はないか指摘してもらうのもいいでしょう。

歯と歯の間や歯と歯茎の間のスポットなどを
磨くように角度を意識して、
歯ブラシは消耗品なので1か月〜2か月に1回ほど
定期的に変えるようにしましょう。

舌の汚れを解消

日本人は舌を磨く習慣が少ないといわれています。

舌が白っぽくなっている場合は
「舌苔」と呼ばれる汚れが溜まっている可能性が高いので
専用のブラシなどで取り除きましょう。

舌にぺったりと絡みつく舌苔は1回の清掃で綺麗にはなりません。
徐々に時間をかけて落とすことが大切です。

舌は繊細で傷つきやすいので、
ゴシゴシと擦らないように気をつけましょう。
強く磨きすぎたり回数が多すぎると
味覚障害などの原因にもなりますので、
舌の清掃は多くても1日1回くらいでいいそうです。

舌用クリーナーや舌の汚れを浮かせる専用の商品も
ありますので自分に合う商品を見つけて使用してみるのもおすすめです。

口内の殺菌

唾液が減ると細菌が口内に溜まり口臭の原因となるので、
緊張やお腹が減った時など唾液が減りやすい場面では
水をこまめに飲んで口内に細菌が溜まりにくい生活を心がけることや、
元々の細菌量を減らすために殺菌成分入りの商品を使うことなども
口臭対策になります。

マウスウォッシュを使う場合は
「ノンアルコール」のものを選びましょう。
アルコール類は唾液の分泌を減らす作用があるので
逆に口臭の原因になることもあります。

持ち運びに便利で手軽な「メディカルブレス」のような
タブレットタイプの殺菌成分配合商品を選ばれる方が増えています。

口内の細菌を減ら口内に潤いを与え、
炎症を沈める作用があるメディカルブレスは
多くの人の口臭ケアをサポートしています。

原因にあう対策で口臭を気にしない生活へ

これまで何となくでケアしていた口臭の原因を知ることで、
しっかりと自分に合った対策をすることができます。

ぜひみなさんもご自身に合った口臭対策がなんなのか考えてみましょう。