口臭外来ってどんなところ?

最近話題の口臭外来とはどんなところでしょうか?
口臭外来の気になる検査方法や費用をまとめました。

口臭外来とは?

口臭外来とは口臭を専門的に医学的に見て、治療を行う場所です。
歯科医院に併設されている場合や、大学病院や耳鼻咽喉科にある場合、精神科での治療を行う場合もあります。

東京に絞って探してみると、
病院検索サイトに登録されている口臭外来の数は72件でした。
全体の病院数や歯科医院数で考えると、
口臭を専門的に見てくれる場所はまだまだ少ないようです。

口臭外来を受診する人の年齢層は幅広く、
30代〜40代の体の変化を感じる世代や、
口内の健康に気遣う60代〜70代などの高齢者層、
歯磨きが苦手な子供や、思春期のホルモンバランスの変化で口臭に悩む子供も受診します。

生理的口臭は誰しもあり、
一時的に口臭を強く感じる場合もあるので治療の必要がない場合も多いといわれています。

客観的には口臭がないと診断されても、
口臭が強いと悩む方もいて苦痛を伴う心理的な症状がある場合は、
心療内科や精神科での治療を行う方法もあります。

口臭外来ではなにをする?

口臭外来では、様々な検査によって口臭の度合いを測り、
口臭の治療を医学的に行います。

検査の種類

■一般歯科検診

虫歯や歯周病が原因で口臭が発生することがあるため、
レントゲン撮影や虫歯がないか、歯周病がないかをチェックしていきます。

虫歯や歯周病がある場合は治療を行います。

日々のブラッシングが口臭対策の基本になりますので、
ブラッシング指導を行う場合もあるようです。

■口臭測定器での検査

口臭を機械で測り、具体的にどのような臭いの成分が多いのかを知る方法です。
口臭の原因となる、息のなかに含まれる気体「揮発性硫黄化合物(VSC)」には、
硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどの種類があり、
息からそれぞれの濃度を測り口臭の原因を探して治療内容を決定します。

■官能試験

試験管が息の臭いを直接嗅ぐことで、臭いのレベルを判定する方法です。

■尿検査

口臭が体内要因であれば体のさまざまな数値から
原因を探すために尿検査が行われる場合もあります。

■舌の汚れや乾燥を見る機器

舌の汚れは口臭の大きな原因です。
舌の汚れを目視で確認して口臭の原因を特定したり、
専用の機器を使用して舌の粘膜の湿潤度を測る方法もあります。

これらのすべての検査を行う病院や歯科医院は少ないでしょう。

ただすべての口臭外来に共通するのは、
検査をして口臭の原因を探り、その人にあった解消方法をみつけていくのが治療の基本のようです。

口臭外来の費用はどれくらい?

口臭外来の診察料金、治療費用は保険外の自由診療になるため
病院や歯科医院によって費用にも検査内容にも幅があります。

数十件の口臭外来のHPを見てみたところ、
大体1回の受診で5000円~7000円が相場のようです。

安いところでは口臭の原因である硫化ガスを機械で測る検査のみを
500円で行える歯科医院などもありました。

高い費用の所ではコース制を設定し3万円を超える場合もありました。

安いからいい、高いから悪いというわけではないので注意しましょう。

大体の病院や歯科医院で、口臭外来の検査内容や
治療方法の基本などの詳細をHPで紹介していますので
近くの口臭外来のHPを調べてみることをお勧めします。

口臭外来に行くか迷ったら?

自分は口臭外来にいくほどの口臭なのか迷ってしまうこともあると思います。
費用もかかるし、自分では自分の口臭はあまりわからないものです。

まずは定期的に検診を受けられる、かかりつけの歯科医院を見つけて、
先生に口臭について尋ねるのもいいでしょう。

口内のプロに意見を聞くことで自分の口臭を客観的に判断することができます。

歯医者さんが苦手で行くのがどうしても億劫な方には、
口臭のセルフチェックをして簡易的に口臭を判断してみてもいいかもしれません。

    簡単なセルフチェックの方法

  • ビニール袋に息を吹き込み膨らませて空気が出ないように閉じます。
  • 3分程間をおいて、息を吹き込んだ袋のなかの空気を自分で嗅いでみましょう。

    自分の息の臭いを改めて感じることができると思います。

毎日の歯磨きなどセルフケアを丁寧におこなうことや、
自分にあった口臭対策のサポート商品を使用してみることなど、
自分でもできる方法はあります。

口臭外来という場所があることを知っていれば、
口臭は治療できるものだと理解できて必要以上に悩むこともありません。

口臭を気にしない毎日を目指して前向きにケアしていきましょう。